なぜかいつも上から目線で、こちらにズカズカ踏み込んでくる人、周りにいませんか?
「やってあげたのに」と恩を着せられたり、正論で支配されているような息苦しさを感じたり、
心がヘトヘトなあなたにぜひ知ってほしいことがあります。
実は、この威張っている相手の正体は、「傷つくのが怖くてたまらない、不器用な人」なんです。
本書『とにかく優位に立ちたい人を軽くかわすコツ』では、そんな相手から自分を守るための具体的な実践術が説かれてます。
人間関係の悩みをリセットして、自由な毎日へのショトカ(近道)を見つけましょう!
なぜ「優位に立ちたい人」が生まれるのか
私たちは、幼い頃から「他者と争ってはいけない」「誰とでも仲良く協力し合わなければならない」と教え込まれて育ちます。
学校や職場という組織の中で波風を立てないように振る舞うことは、美徳とされているからです。
しかし、嫌いな人や苦手な人に対しても無理に仲良くしようとして我慢を続けると、自分を完全に抑圧してしまいます。
このように、自分の本心を無視して周囲の規範やルール、他人の顔色ばかりを気にして行動することを、本書では「他者中心の生き方」と定義しています。
他者中心の視点に囚われていると、理不尽な攻撃を受けても「自分が我慢すれば丸く収まる」「自分がダメだから怒られるのだ」と自分自身を追い詰めてしまいます。
一方で、「優位に立ちたい人」もまた、他人の基準でしか自分を認められない「他者中心」の生き方に縛られている被害者なのです。
つまり、「みんなで仲良くしましょう」という社会は、我慢を続ける「良い人」を生み出すのと同時に、攻撃性をもった「マウンティング人間」を生み出しているのです。
「優位に立ちたい人」の正体と弱点
いつもトゲのある言葉を投げかけてきたり、威圧的な態度で相手を支配しようとしたりする人は、一見すると自信に満ちているように思えます。
しかし先に述べた通り、このような人たちは「傷つくのが怖くてたまらない、不器用な人」なんです。
傲慢に見える振る舞いや、誰かを攻撃する態度は、実は自分の弱さやコンプレックスを必死に隠すための防衛反応にすぎません。
この「優位に立ちたい人」は、常に他の誰かとの勝ち負けという世界で生きていて、いつか自分が負けるかもしれないという終わりのない恐怖に追い立てられています。
また、このような人たちには共通して、「自分の行動に対して責任を取ることが全くできない」という致命的な弱点があります。
視点が常に外側に向いているため、何かが起こったときには誰かに責任をなすりつける方法ばかりで、自らの解決能力が皆無なのです。
ここまで聞いてみると、そんな相手に過度に怯えたり、同じ土俵に立って戦ったりすることが馬鹿らしく思えるはずです。
敵の攻撃パターンは4つ
厄介な攻撃をいなすためには、どのような手段で圧力をかけてくるのかを分析する必要があります。
著者独自の視点から「優位に立ちたい人」を4つに分類しています。
- 勝ち負けにこだわる、戦闘タイプ
- 生命の維持や闘争を司る脳幹の機能がネガティブに強く働いており、物事をすべて「敵か味方か」「勝つか負けるか」という極端な思考で捉えます。
- 「失敗は一切許さない」「黙って言われた通りにしろ」と大声で威嚇し、相手を力ずくで従わせることでしか、自分の安全を実感できません。
- 優しさを押し売りして縛り付ける、同情支配タイプ
- 喜怒哀楽を処理する部位が過剰に反応しており、「あなたのためにやってあげた」という過剰なお節介や親切を利用して相手を支配しようとします。
- 自己犠牲的な態度で接して恩を着せることで、こちら側に強い罪悪感を植え付け、自分の手元から離れていかないようにしがみつく執念深さを持っています。
- ルールや常識を盾に否定を繰り返す、小言タイプ
- 論理や言語を司る左脳が偏って発達しており、「規則だから」「一般的にはこうだ」という言葉のナイフを使って相手のやり方をことごとく否定します。
- 自分自身が直接行動して責任を取るリスクを避けるために、「でも」「どうしてできないの」と相手への口出しばかりを繰り返し、自分の安全地帯を死守します。
- 非現実的な完璧を強要する、お姫様タイプ
- イメージや感性を司る右脳の働きが非現実的な方向へ逃避しており、現実的なやり取りを拒絶し、自分だけの理想の世界に閉じこもっています。
- 些細なミスも許さない完璧主義を周囲に求め、まるで召使いのように、周囲が自分のニーズを完璧に察して動くべきだという強烈な無言の圧力を放ちます。
これら4つのタイプは、それぞれ表現方法こそ違えど、どれも自分自身が抱える強い孤独感や恐怖を他者への支配によって解消しようとする「他者中心」の典型例です。
周囲の「嫌な人」「苦手な人」を思い出すと、どれかに当てはまるのではないでしょうか。
どのタイプが不快かをしっかりと把握しておくことで、相手と距離の取り方が見えてきます。
自分中心で生きるための心得
自分の心を守るためには、生き方を「他者中心」から「自分中心」へとシフトさせる必要があります。
自分中心の生き方とは、自分勝手でわがままに振る舞うことではなく、何よりも「自分の感情、気持ち、欲求」を人生の判断基準にするということです。
相手を何とかして変えようとしたり、相手の機嫌を取って気に入られようとしたりするコミュニケーションは、絶対にうまくいきません。
なぜなら、相手の言動によって自分の対応を決めている時点で、あなたはすでに相手のペースに完全に巻き込まれ、自分自身を見失っているからです。
大切なのは、他人がどうであるかではなく、「今、この瞬間に自分がどう感じているか」という内面を誰よりも信頼し、最優先することです。
相手には無断で踏み込まず、自分の境界線をしっかりと引き、「私は私の自由を守り、相手には相手の生き方の自由を認める」という思考が最大の攻撃であり防御になります。
相手を対応不能にさせるテクニック
「優位に立ちたがる人」に対応する際、最もやってはいけない対応は、感情的に相手の挑戦に正面から乗り、やり返そうとすることです。
最も賢明な戦術は、相手が全く予想していない対応を取り、争いを強制終了させることです。
- 「戦闘モード」に「リラックスモード」で返す
相手が「戦闘モード」で攻撃してきた際に自分も「反撃モード」で応じると、争いはエスカレートします。 自分が「リラックスモード」の姿勢を保つことで、相手は混乱に陥ります。 - 「争わない」ことを選択する
同じ土俵に立って力で対抗するのは、相手の思う壺です。 戦うことを放棄し、堂々とした態度をとることで、相手の攻撃は無効化されます。
「優位に立ちたがる人」心に恐怖を隠し持っているため、堂々とした態度に触れると、自分の中の恐怖が引き出されてひるんでしまいます。 - 「自分中心」の基準で返す
感情的に反応するのではなく、自分の欲求や気持ちを優先します。- 中間の断り方・引き受け方
「やるか・やらないか」ではなく、自分の気持ちを優先しつつ、相手の要求も無下にしない条件を提示します。 - 「私」を主語にする
「私は〜したい」「私は〜だと困る」と自分の意思を明確に伝えます。
- 中間の断り方・引き受け方
相手の土俵に上がらずに争いを放棄し、中間の条件を淡々と提示する姿勢が、「優位に立ちたがる人」をかわすコツです。
今日からできる行動
まとめ
「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわす一番のコツは、自分の心に正直になることにあります。
どのような厄介な人が目の前に現れようとも、自身の在り方が「自分中心」になっていれば、相手の支配的な圧力はあなたを傷つけることなく通り抜けていきます。
他人のための人生から抜け出して、自分自身の幸せを取り戻すことで、本当に自由な毎日へのショトカ(近道)が見えてくるはずです。

